監督
篠原哲雄
全編札幌ロケでしたが、降ってほしい時に雪が奇跡的に降ってくれたりと、すごくツイている撮影でした。若いキャストが中心ですが、今の子たちはみんな上手いなぁと感心してばかりでしたね。それぞれが俳優としてのスタイルを持っている。彼らを頼りにしていいんだとわかってからは、『大丈夫、大丈夫』と安心して見守ることができました。
キラキラしているだけじゃなく、佇まいやダメな部分も含めて、僕は人間だと思っています。この映画の登場人物たちはみんな迷ったり悩んだりしている。そういう部分を描きたいと思ったのがこの映画です。恋をしたいと思いながらも、友情や家族のこともある。人とのやりとりの中で、自分の気持ちに気づいたり将来の道を見出していく。脚本を作る段階から、広い範囲での物語にしようと思っていました。そのように楽しんでくれたら嬉しいですね。
音楽
世武裕子
│ PROFILE │ 1983年1月4日、葛飾生まれ、滋賀育ち。
Ecole Normale de Musique de Paris 映画音楽学科を首席で卒業。帰国後、アーティストとして「おうちはどこ?」でデビュー。2010年の吉田光希監督『家族X』映画音楽を初めて担当する。以降、『ストロボ・エッジ』(15)、『オオカミ少女と黒王子』『お父さんと伊藤さん』(ともに16)、「恋仲」(15)、「好きな人がいること」やNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」(16)など数多くのテレビドラマ、映画、CMの音楽を手がけ、新世代の映画音楽作曲家として注目を浴びている。
脚本
持地佑季子
│ PROFILE │ 1978年、福島県出身。
法律事務所勤務を経て2008年に「アカッパラ島」で第20回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作受賞。2009年「アーボリストからの手紙」で函館港イルナミシオン映画祭第13回シナリオ大賞最終選考にエントリー。映画は『管制塔』(11)、『空色物語』(12)、『くちびるに歌を』(15)、『青空エール』(16)で脚本を務めている。
漫画家
吉住渉
札幌の広々とした風景が美しく、冬の冷たい空気や夏の爽やかな心地良さがスクリーンから伝わってきます。そんな素敵な街を舞台に描かれる、高校生たちのキラキラな日々。
ヒロイン糸真ちゃんは悩んだり迷ったりする姿さえ瑞々しく可愛い。何も考えず本能で動く弦くんが愛おしい。原作を読み返したくなりました。