「やっぱり青春ていいなぁー!」と感じました!恋や友情で揺れ動く10代の心をみずみずしく描いた作品です。きっと恋する全ての人の背中を押してくれます!そして、とにかく北海道の雪景色が初恋とよく似合います。
曲がりながら泣きながら、ひとはつよくなるんだなぁ。札幌の街を通り過ぎる四季や、人を包み込むような雪景色が、かなしいくらい美しい。ひとの心の温もりを丁寧に描き続ける篠原監督の映画作りに、この度も涙腺がゆるっときました。
いくえみ作品のストーリーは、比較的分かりやすいものが多いのですが、その分、キャラの思考は複雑です。
漫画ではモノローグを付けることが出来ますが、映画の場合は、演者さん達の演技に任せる部分が多くなります。そう言う意味でこの作品の見所は、俳優さん達の演技や表現力だと思いました。
微妙な心の変化を秒単位で楽しむことが出来、たとえば、糸真の敵役でもある川栄さん演じる晴歌が、なんて意地悪な子なんだろうと思ったその数秒後には、応援したくなっているという、
その瞬間、落ちた・・・・・・・・・!!と思いました。
恋って面倒くさい。壮大な北海道の自然の中で繰り広げられる恋愛模様を篠原監督がすごく丁寧に描かれていて、キャストの皆さんがキラキラしていました。
3年ほど前にワークショップで演技指導をしてもらってから、いつか出たいと思っていた篠原監督の映画。話し合いながら作っていけるので演じる側としても納得ができるし、「本番!」っていう大きな声も好きなんです。バレエを踊るシーンのため練習を重ねたりと、個人的には撮影への不安もあったけれど、監督に見守られながら、北海道の綺麗なロケーションの中で踊ったシーンは、とても気持ちよかったです。
演じているうちに気づいたのは、糸真は周りに助けられてるということ。和央に励まされ、なんだかんだ弦にも励まされ、晴歌には背中を押してもらう。自分では気づいていないかもしれないけど、みんなから愛されるいい子なんですよね。観た方たちの感情にも、きっと寄り添ってくれる映画だと思います。
1997年3月15日、沖縄県出身。
12年、及川善弘監督作『ひまわり〜沖縄は忘れない、あの日の空を〜』で映画デビュー。14年にはNHK BSプレミアム「孫の名前〜鴎外パッパの命名騒動7日間〜」でテレビドラマに進出。以降「アオイホノオ」(14)、「ごめんね青春!」(14)、「大河ドラマ 花燃ゆ」(15)、「時をかける少女」「夏目漱石の妻」(ともに16)などに出演。映画は『ストロボ・エッジ』『ストレイヤーズ・クロニクル』『at home アットホーム』(すべて15)、『オケ老人』(16)、『サクラダリセット前後編』(17)などに出演。17年にはNHKドラマ「アシガール」で主演を務める。18年は、ドラマ「SPEC サーガ完結篇 『SICK’S 恕乃抄』〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」(Paraviのオリジナルコンテンツ第一弾として4月より独占配信)が控えている。
クランクインの日はすごく緊張していました。映画初主演ということを意識しすぎるとよくないから、いつも通りだって自分に言い聞かせて。原作にないシーンでは、「弦だったらどういう表情をするだろう」と考えたりと、悩んでばかりだった。でもずっと弦を演じているうちに、弦のことが可愛く思えてきたんです。ぶっきらぼうで口も悪いけど、実はすごく優しい。弦を演じられて本当によかったなと思います。
恋愛、友情、人生など物語のいろんな要素が詰まった映画だと思いますし、出てくる誰もが迷いながら答えを求めているところも好きなんです。誰もが“プリンシパル”な映画だと思いますね。
1996年7月30日、大阪府出身。
14年、ジャニーズWESTのメンバーとしてCDデビュー。グループ活動と両立しながら俳優としても精力的に活動している。映画では、14年に『劇場版 仮面ティーチャー』、『忍ジャニ参上!未来への戦い』、『近キョリ恋愛』に出演。テレビドラマでは近年、「世界一難しい恋」、24時間テレビドラマスペシャル2016「盲目のヨシノリ先生」(ともに16)、「もみ消して冬 〜わが家の問題なかったことに〜」(18)などに出演。舞台では15年「MORSE -モールス-」で初の単独主演を務めた。さらに雑誌「FINEBOYS」でモデルとしても活躍中。現在配信中のNetflixオリジナルドラマ「炎の転校生REBORN」ではジャニーズWEST全員が主演を務め、話題を呼んでいる。
クランクイン前から和央を演じる準備をしてきましたが、現場に入ってどんどん和央の印象が変わっていきました。篠原監督に聞いたり、場所の雰囲気も感じながら、高杉真宙が作る桜井和央に近づけようとずっと考えていたように思います。僕が感じた和央の印象は、すごくプライドが高い子。見た目はふにゃふにゃしているけれど、実はしっかりとした強い意志がある。だけど感情に波があるので、そこは意外と演じていて楽しかった部分です。演じる前から面白い子だなと思っていたけど、さらに好きになりました。
北海道ロケ、楽しかったです。僕だけ撮影のない日に電車に乗って、一人で小樽にも行ったんですよ。桜井和央として生きることができたのは、北海道の空気のおかげです。
1996年7月4日、福岡県出身。
10年、映画『半次郎』でデビュー。12年『カルテット!』で映画初主演。14年、主演映画『ぼんとリンちゃん』で、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画『渇き。』(14)では冷酷な不良役で話題に。また、WOWOWドラマスペシャル「學」(12)、「35歳の高校生」「仮面ライダー鎧武/ガイム」(ともに13)、「ゴーストライター」(15)などに出演。15年、「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」で昼ドラ男性最年少主演を果たす。17年は『PとJK』、『ReLIFE~リライフ』、『トリガール!』、『散歩する侵略者』、主演映画『想影』『逆光の頃』など数多くの作品に出演し、第9回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。2018年には『世界でいちばん長い写真』、『虹色デイズ』と主演作が待機している。
高校生役が久しぶりなこともあって、学校でのシーンは懐かしく思いながら演じました。晴歌は意地悪な部分もあるんですが、仲良くなったら友達をすごく大切にする。後半の晴歌のセリフから糸真への思いがすごく感じられたので、本当は強くて優しい女の子なんだと意識していました。制服の時はハイソックスだったので、冬の撮影はかなり寒かったです(笑)。タイツを履いた子たちをうらやましく思いながらも、生足で頑張りました。
いくえみ綾さんのマンガが原作なので、キュンとするだけではなく、糸真のカッコよさも印象的。糸真の力強さに負けないよう、私も晴歌を思いきり演じました。いろんな方に観てほしい映画です。
1995年2月12日、神奈川県出身。
2015年にAKB48卒業後、9月に上演された舞台「AZUMI 幕末編」の主演に抜擢され、その高い演技力に注目を集めた。翌年、「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」「東京センチメンタル」「早子先生、結婚するって本当ですか?」などに続き、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」への出演で女優としてさらに脚光を浴びる。17年には「フランケンシュタインの恋」、「僕たちがやりました」、「アシガール」、「コウノドリ」、「男の操」と立て続けにドラマ出演を果たす。映画では『デスノート Light up the NEW world』(16)、『亜人』(17)に出演、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(17)では吹替え声優を務める。2018年には『嘘を愛する女』、初主演を飾る『恋のしずく』が待機している。
│PROFILE│ 1990年6月18日、大阪府出身。
02年、NHK連続テレビ小説「まんてん」で女優デビュー。映画『カナリア』のヒロイン役でスクリーンデビュー。06年には『ユビサキから世界を』で初主演を務める。その他、『神様のパズル』(08)、『おと・な・り』(09)、『おにいちゃんのハナビ』『海炭市叙景』(ともに10)、『陽だまりの彼女』(13)、『映画 深夜食堂』(15)、主演作『明日やること ゴミだし 愛想笑い 恋愛。』などに出演。また、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』(ともに09)など声優としても活躍している。
│PROFILE│ 1991年9月6日、東京都出身。08年、第21回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。09年、テレビドラマ「カイドク~都市伝説の暗号ミステリー~」で俳優デビュー。その後「信長協奏曲」(14)、「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(16)、「重要参考人探偵」(17)などに出演。また、『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』でスクリーンデビュー。その後『恋するナポリタン~世界で一番美味しい愛され方~』(10)、『銀の匙 Silver Spoon』『好きっていいなよ。』(ともに14)などに出演。2018年は『曇天に笑う』が待機している。
│PROFILE│ 1971年11月14日、北海道出身。
演劇ユニットTEAM NACSのリーダーで、多くの作品で脚本・演出を担当している。主な映画出演作は『river』(03)、『シムソンズ』『UDON』(ともに06)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08)、『ガール』(12)、『愛を積むひと』(15)、『ミックス。』(17)などがある。
│PROFILE│ 1961年5月30日、東京都出身。79年、ドラマ「草燃える」で女優デビュー。『月とキャベツ』(96)、『はつ恋』(00)、『地下鉄に乗って』(06)など篠原哲雄監督作に多数出演。その他、『白夜行』(11)、『もらとりあむタマ子』(13)、『海を感じる時』(14)、『風に立つライオン』(15)などに出演している。
│PROFILE│ 1978年8月8日、茨城県出身。
02年『白い船』で映画デビュー。以後、『スウィングガールズ』(04)、『ハルフウェイ』『インスタント沼』(ともに09)、『ジーン・ワルツ』(11)、『L♡DK』(14)などに出演。ドラマでは「オレンジデイズ」(04)、「電車男」(05)、「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」(10)、「別れたら好きな人」(15)、「連続テレビ小説 ひよっこ」(17)、舞台「罠」(17)などに出演。
│PROFILE│ 1972年9月20日、静岡県出身。94年に『愛の新世界』で映画デビュー。ブルーリボン賞やキネマ旬報賞、ヨコハマ映画祭など、数々の新人賞を受賞する。以後、映画、ドラマ、舞台だけではなくバラエティ番組出演や漫画の執筆、舞台演出も手掛ける。近年の主な出演作に『劔岳 点の記』(09)、『毎日かあさん』(11)、『夢売るふたり』(12)、『俺物語!!』(15)、『土竜の唄~香港狂騒曲~』(16)、『探偵はBARにいる3』(18)などがある。
│PROFILE│ 北海道洞爺湖町出身、札幌在住の女性シンガー。
14年放送のTVアニメ「Fate/stay night」オープリングテーマ「ideal white」でデビュー。
その後「ガンスリンガーストラトス」(15)、「D.Gray-man HALLOW」(16)、「Re:CREATORS」(17)、「グランクレスト戦記」(18)などのTVアニメのテーマソングを担当。また国内はもちろん、シンガポール・ロサンゼルス・ドイツ・ポルトガル・台湾など海外でのイベントライブにも出演。本作で女優デビューとなった。
│PROFILE│ 1997年11月1日、北海道出身。本作のオーディションに合格し、出演を果たす。その他『写真甲子園』(17)に出演するほか、松山千春「初雪」のミュージックビデオや、ゆずのライヴ「YUZU HALL TOUR 2017 謳おう」にバックダンサーとして参加するなど幅広く活動。今後の活躍にも注目が集まる。
漫画家
吉住渉
札幌の広々とした風景が美しく、冬の冷たい空気や夏の爽やかな心地良さがスクリーンから伝わってきます。そんな素敵な街を舞台に描かれる、高校生たちのキラキラな日々。
ヒロイン糸真ちゃんは悩んだり迷ったりする姿さえ瑞々しく可愛い。何も考えず本能で動く弦くんが愛おしい。原作を読み返したくなりました。